「モンテッソーリ教育」の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説

幼児教育

幼児教育の方法として人気のあるモンテッソーリ教育。

「最近よく聞くけど、どんな教育?」

「いいと聞くけど、自分の子どもに合うか心配」

「幼児教育に興味はあるけど、メリットやデメリットを考慮して選びたい」

今回の記事では、モンテッソーリの教育とは?敏感期についての解説と、モンテッソーリ教育のメリットとデメリットについて解説していきます。

手作りで出来る、モンテッソーリ教具(おもちゃ)の紹介もしていますので、ぜひ最後までお楽しみ下さい。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育とは、イタリアの初の女性医師であり教育者のマリア・モンテッソーリが考案した教育法です。

子どもには生まれながらに「自己教育力」があるという考えに基づき、子どもの自発性を重視し、適切な環境を整えることで子どもの成長を促す教育方法です。

子どもの敏感期について

モンテッソーリ教育では、子どもが特定のスキルや知識を吸収しやすい時期のことを敏感期と言います。

この時期に子どもは特定の活動に強い興味を持ち、繰り返し行うことでそのスキルを習得します。

今回、敏感期の種類として5つ、「秩序の敏感期」、「運動の敏感期」、「感覚の敏感期」、「言語の敏感期」、「数の敏感期」について解説していきます。

敏感期の種類、時期と特徴について

子どもが特定のスキルや知識を自然に吸収しやすい敏感期。

この時期に適切な環境を整えることで、子どもの成長を最大限にサポートすることができます。

今回は、主要な5つの敏感期を紹介します。

秩序の敏感期 年齢: 6か月〜4歳

特徴: 順番や場所、習慣にこだわる時期です。子どもは秩序を学び、安心感を得るためにルーティンを大切にします。例えば、毎日同じ服を着たがる、ご飯の時に座る場所にこだわることがあります。

運動の敏感期 年齢: 6か月〜4歳半

特徴: 生活に必要な運動能力を獲得しようとする時期です。子どもは自分の体を自由に動かすことに喜びを感じ、歩く、走る、つかむなどの動作を繰り返します。

感覚の敏感期 年齢: 0歳〜6歳

特徴: 五感が洗練される時期です。0〜3歳は膨大な情報を頭の中で整理し、3〜6歳は視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を使って情報を分類・整理します。

言語の敏感期 年齢: 胎生7か月〜5歳半

特徴: 母国語をどんどん吸収する時期です。子どもは言葉を聞き、話すことに強い興味を持ちます。

数の敏感期 年齢: 4歳〜6歳

特徴: 数字を数えたり、読み上げたりすることに興味をもつ時期です。子どもは数の概念を理解し始めます。

モンテッソーリ教育のメリットとデメリットついて

モンテッソーリ教育のメリット

メリット①:自立心の向上

子どもが自ら選んで活動することで、自立心や自信が育ちます。

普段の生活で手伝いが必要だったことも、自ら進んで行動できるようになります。

メリット②:集中力や創造性を育む

自由な環境で探索や実験を行うことで、創造性が育まれます。

自分で選んだ活動や遊びに集中して取り組むことで、集中力が養われます。

メリット③:個性を尊重する

基本的に自由保育になるので、一人ひとりの発達段階や興味に合わせた活動ができます。

自分で活動や遊びを行うので、個性が尊重されます。

メリット④:日常生活のスキルを習得

モンテッソーリ教具(おもちゃ)を通して、日常生活に必要なスキルを身につけることができます。

モンテッソーリ教育のデメリットについて

デメリット①:費用が高い

専門的な教具や訓練を受けた教師が必要なため、一般的に費用が高くなります。

デメリット②:学校への適応

モンテッソーリ教育では、子どもの興味や関心のある活動を見守る、自由保育が優先されます。

自由な環境に慣れた子どもが、一般的な学校の構造化された環境に適応するのに苦労する可能性があります。

デメリット⑤:社会性の発達

個別活動が中心のため、集団での活動や協調性の発達が不十分になる可能性があります。

モンテッソーリ教育と日本の教育の違い

自由保育と一斉保育について

自由保育は、各々自ら考え行動し、それを見守る保育。

一斉保育は、みんなで一緒に同じ場所で、同じことを行う保育。

モンテッソーリ教育では、自由保育の優先順位が高いです。

日本の保育では一斉保育がメインになるため、皆同じ教室で同じ学習をすることになります。もちろん小学校でも同様です。

モンテッソーリ教育に慣れていると、小学校で周りの環境に馴染めず、自分の興味があることに集中できないといったデメリットもあります。

まとめ

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性と個性を尊重する素晴らしい教育法ですが、すべての子どもに適しているわけではありません。

日本の学校教育システムとの差があることを理解し、子どもの性格や家庭の価値観、将来の教育計画などを考慮して、適切な教育方法を選択することが大切です。

また、モンテッソーリ教育は自宅でも簡単に取り入れることができます。

お家できる、手作りのモンテッソーリ教具(おもちゃ)4選をご紹介しますので、ぜひ自宅でも取り入れて見て下さい。

「モンテッソーリ教育」をお家で取り入れるならコレ!手作りで出来る、モンテッソーリ教具4選

創造力や集中力を育み、日常生活のスキル習得もできる方法をご紹介します。

トングはさみ 2歳前後

トングを使って、粘土や丸綿、ビーズなどをお皿に分けて行きます。

最初は立体のスポンジから始め、慣れてきたら丸い綿や大豆などを使い難易度を調整していきます。
指のつまむ力や、お箸を使う時の指の動きも練習できます。

洗濯バサミ 2歳前後

洗濯バサミをつなぎ合わせて、いろんな形を作って行きます。

洗濯バサミをつまんで箱に付けたり、ロボットを作ったりなど興味があるものを自由に作ってもらいます。

指のつまむ力や、創造力・集中力を育みます。

縫い刺し 3歳前後

画用紙と縫針と糸を用意。

画用紙に四角形や三角形を書きます。書いた線の上に数カ所穴を開けます。

縫い針と毛糸で穴に針を通して縫っていきます。

縫い針を穴に通していく作業を通じて、細かい手先の動きやボタンのつけ外しの練習にもなります。

ハートバック 4歳前後

折り紙、もしくは画用紙を2つ用意。

紙を2つに折って上部を丸くカットします。

折り目側から切れ込みを2本入れて、輪になっている部分を交互に通していきハートバックを完成させます。

より細かい指の動きが必要となるため、集中力が上がり指先も器用になります。

今回紹介した、手作りで出来るモンテッソーリ教具(おもちゃ)は

必要な道具は100均で揃えることができ、気軽にはじめやすいと思います。しかし、道具によっては小さいものも多いため、小さいお子さんがいらっしゃる場合は取り扱いに注意が必要です

遊び方はこだわらずに、子どもの自由な発想で遊ぶことで創造力や集中力も身につきます。

自宅でも簡単に出来るモンテッソーリ教具を使って、子どもと楽しく成長していきましょう!

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